内的世界の成就

真実なきに真実ありと言い、真実なりと誤信して

自らを誤り、他を傷つけることの甚だしき

国家社会の問題も家庭の騒々しさも、

全てこれ真実なきに真実ありと主張するものによっておこさるるに非ずや。

彼の額にしわして愚痴となり、暗の中心となる者の全ては、かかる人に非ずや。

又あるいは、いささか意に満たざることあらば、

剣をぬいて打ち斬ると云った剛直なる人の行為の全ても亦、

かかる浅くして単純なる自称善人によって為されるには非ざるか。

まことに、聖人と共に、念仏合掌して

一切の尊き文字の全てを浄土の如来に帰すべきである。


人間の深くして尊き世界はただ内的世界の成就によってのみ実現せられる。