人間線上の聖者

 

人間線上におりきった方は親鸞聖人である。


人間の心の中の悪の根強さを知りつくしたのも聖人であった。


人間性をちっともゴマ化さなかったのも聖人であった。


聖者顔も、善人顔も、賢者ぶりもないのは聖人であった。


だから私たちは聖人をお慕いする。


聖人は教えを求め、教えを聞き、光を求め、救いを求めた人であった。


「人間を救う宗教」こそ『大無量寿経』の中に見い出された信仰である。


真実の教えによって与えられたものは、ただ念仏一つであった。


念仏とは苦悩にともされた燃えあがる炎であり、光である。


念仏は苦悩の象徴である。煩悩に燃えあがる大霊である。