真実信心の獲得

我らこの世に人身を受く


身体あるが故に衣食住等を要し 

三毒煩悩を起す


身体あるが故に 

生老病死等の苦悩を生む


肉体即ち罪業の塊 

肉体即ち苦悩の根源である


しかるに一度聞名信喜して 

無有出離之縁と自力をすて
念仏道に摂取の身となれば


宿業の生んだこの身は一転して
如来の大悲智慧真実本願の生きたまう檜舞台となり
凡夫は一念にして

諸仏同等の正定聚の菩薩となる


この身を受けたらばこそ聞くことが出来た正法であり
悪人凡夫ならこそ回向せられた本願一道の大道であった


かかる価値の絶対転成を浄土真宗と言い
真実信心の獲得と言う


                (『光明』第二十四巻八号)