理解と同情

 

他人に求める前に一歩しりぞいて、

自分の姿や態度を凝視めようではありませんか。

自分の上にこそ、理解も同情もない冷たさがありはしなかったか

 
古往今来、もめごとや争いの

一日もやんだことのないこの大地の上になげ出された私どもは、

大地の上の真相を見つめる眼を開いて、抱かなくてはなりません。

そうして合掌の中に一切を受け取ってゆく

ほんとの魂の世界に帰らねばなりません。 


親が善いか悪いかよりも、妻が悪いか善いかよりも、

その人があるがままの中にどう生きたかということが、

私どもの見なくてはならぬ世界です。

妻の精進で夫が一生涯の中によくなるかもわからず、

よくならないかも知れません。

妻が一生夫を虐げ悩ます時もあるかも知れません。

相手や周囲が善くなったか善くならなかったかよりも、

その中に生きた道ゆきこそ見なければならぬ道であります。 

                光明 第10巻 12号 「理解と同情