勝利


やがて一切人に最後の日が来る。

それはいつであるかも知れぬ。


真実へ真実へと生きていったものだけが、人の世の勝利者である。


精神界の何物もつかまないで、世は物質へ物質へと眼がくらむ。


心が生きて形が生きる。

心が生きて世界が生きる。


物質を失って泣き、物質を得て泣く人の世に、

合掌して「有難うございます」と言い得る生活こそ、


一切人に最後まで恵まれたる法悦境であり、


一切を超えて浄土に生まれてゆく、

尊き未来を有する人の、

今日の魂の全燃焼である。


                      

                      (『聖光』第一巻第五号)