鏡の前に立った心で       

 

私が御法を聞かずに、御法で私を聞いて下さい。

鏡の前に立った心で、

そのところに私の真の相があらわれます。

あらわれて来る心、

その心がありのまゝで大悲に抱かれる。

内と外とに何がおころうと御念仏申すこと、

念仏は内観の世界に開ける。


然し私の相を知ることゝ如来の大悲を知ることゝ二つあるのではない。

大悲の智慧光に照らされて私の真相が見える、

見えるまゝが大悲の中にある。


                      (全集第20巻 書簡)