真剣さ

灼熱の太陽のもと
生きるものの全ては真剣である


王舎城の悲劇 仏日輝いて
韋提希の求哀懺悔は 初めて真剣である


霊鷲山会 阿難の願楽諦聴は真剣である


聖人の煩悶求道は真剣であった


法然上人の念仏生活また勢至の智慧光さながらの真実であった


大経に至心 観経には至誠心 小経には一心不乱と言う


天性の愚鈍 誰か周梨槃特に及ばんや
箒一本に精根を打ち込む処 彼又やがて槃特となる


世間の事 もちろん真剣なるを要す
いわんや菩提の覚道をや


如来の智慧光は ただ真剣なる求道者にのみ信知せらる


                      (『光明』第十九巻七号)