教家

教家は、声の美しさを要せず。能弁なるを要せず。

その他何ものをも要せず。
ただ道理を語るを要す。

己のものになりきった道理を語るを要す。


道理の至極は『大無量寿経』である。

道理とは、法である。法を聞き、法を信じ、法を生き、法を語ること、

それだけで、尽きせぬ満足とよろこびがある。

それ以外のものを法を聞くことによって求めてはならない。

法を聞き得たことが人間の最大の幸のすべてである。

念仏道は、うすぼんやりした世界ではない。

これを生きれば生きるだけ、

これを聞けば聞くだけ、

これを念ずれば念ずるだけ、

いよいよ明らかに信心成就し、

これに生きる人を見れば、

瞭然として「顕真実浄土云々」の顕の字を人の上に拝することができる。


一道は人の上に顕現して日月とともに輝く。

 

 昭和10年 光明第17巻 「一道 」