ー苦を負うてゆく力ー

法蔵菩薩の御念力は、

一切の苦悩を背負うて合掌して立った時、

はじめて信じさせて頂きます。

苦を負うてゆく力、

それこそ信の力でなくてはなりませぬ。

合掌帰命の歩みの上に如来の魂がうちこまれてあります。

息の根の止まるまで如来様と一つになって、

苦の一切をおわして頂きましょう。

どんなに堕落しても、

落ちこんだ谷底から

光をながめることを忘れてはならない。

どんな苦悩の谷間からでも、罪悪の深淵からでも、

眼さえ天上にそそげば、きっと月は見ることが出来るであろう。

真実はどんなささやかな生活の中にでも光る。
そうして真実の輝きほど美しいものはない。

 

 

               (全集第5巻 光明第十巻第9号「美しいもの」)