ー使 命ー

なんらの使命を持たない人があるとすれば、それほど無意義な生存はない。

希望は人を明るくし、使命は人を強くする。

歓びのない生活は暗い。

しかし、使命を持たざる人の喜びは利己的である。

もしなんらの使命を持たないならば、

その人の生活は必ずその中心点が人生享楽より一歩も出ない。

もし享楽が得られなくなり、逆境が見舞えば、三原山へと走る。

死んでも死にきれぬ願いを持つ時、最後の一呼吸、最後の血の一滴までが使命のために費される。


 ああ。なんらの使命観なき若人の群! 

何をか言わんやだ。堕落これにすぎたるはない。


 「大乗菩薩道を社会のすべてに承認せしめよ!」
 われらの使命は簡単である。

                   (住岡夜晃全集第17巻 無想録 二十六