ー大信念ー

 自分を自分で信じないで、誰が汝を信ずる者ぞ。
 確信 実行 大理想がまず成就される。
 久遠に円成されたる大理想と、今の我と、一つにつながる一念の姿を、

 仏家では「信」とよぶのだ。
 大信念があって実行がある。


 理想は、実行の結果ではない。
 久遠の大理想から現実の実行が生れるのである。
 真宗ではこれを「信前行後」という。

 自信があるとは、大理想がはっきりしたことである。


 この大理想が我らの上に、無上絶対の権威ある支配者として君臨するとき、我らの現実は、無意味なる存在ではなくて、大理想、直下の現実であり、無限にこの理想を顕現し実現してゆく尊き現実となる。


 ああ、来りて大信念を得よ。信は全ての根底である。

 本成って末おさまる。

 無意味にして不統一な実行に、自己実現の生活なし矣。

(住岡夜晃全集第9巻「自己実現の道程」)