煩悩を使う生活

釈尊は、一切の苦は、煩悩より生まれると説かれた。

苦を解脱せんとすれば、苦の根源であるところの煩悩の正体をつかめ。

煩悩の正体をつかむところに、智慧光が輝く。

智慧光によって煩悩の正体をつかむとは、

煩悩に使われていた生活から、煩悩を使う生活に転換することである。

「心を師とすることなかれ。心の師となれ。」

煩悩に使役せられるのであれば、煩悩は強くてはいけない。

煩悩を使役するのであるならば、煩悩は強いだけいい。


煩悩を使役する生活に至れば、一切の苦痛は変じて、甘露となる。

大道に生き、使命に生きるもののみに許される特権である。

 

(住岡夜晃全集第10巻「我らの使命」)